WordPress定期メンテナンスの集金を楽にしたい
Openfirst published: 2019/01/16last updated: 2019/01/24
受託制作で担当したWordPressサイトのメンテナンスを何社か定額で引き受けている。定額と言っても、通常の改修では別途費用はいただく。メンテナンスに含まれるのは、WordPress本体・プラグインのアップデートとそれに伴うバグ改修、あとは毎日のバックアップ。
基本的に半年または年一括で支払ってもらっているので問題はないのだけど、もう少し新しい技術を用いて集金を楽できないのかなと考えていた。
サブスクリプションは途中退会が少ないだろうし、請求忘れもなくなる(今の所忘れたことはない)。レンサバ契約と似た感じにしたい。
BASE(またはSTORESjp)で定額商品販売ができるようなので、それで良いかなと思った。カート周りの実装を気にしなくていい点が大きい。
ただ、支払い回数やスパンがサブスクリプション向きでない・マージンを結構取られる・お金の引き出しが面倒・1アカウントで複数店舗作れない・Basic認証はサイト全体などが気がかりで二の足を踏んでしまった。
やはり、ペイメント系のAPIを利用してみるか。
デイリーの先輩がAmazon Payで定期支払い導入するの良いよと言っていた。確かにAmazonアカウントは誰でも持っていそうだし強そう。ただ、よくよく調べたら導入は法人対象らしいので見送り。
Stripeは一番機能が優れていそうだったけど、ダッシュボードに入ってみて難易度の高さ痛感し断念。お金周りで実装失敗はまずい。
そうなると、PayPalだ。2018年にビジネスアカウントを開設してあったのもあり、実装成功までは早かった。遷移決済ボタンの画像を差し替え、デザイン素材はAdobe Stockなどを利用。Nuxtでコーディング。
FAQ・約款を作ったら使えるところまでできたけど、ここにきて本当に楽になるのか疑問が湧いた。
クライアントは様々で、クレカ決済に不慣れな個人事業主にPayPalの説明や領収書の取得方法をレクチャーするのは大変そう。企業相手だと、源泉税がらみの調整が面倒になってくるか。
PayPalの仕組みの面でも、APIを利用しないボタン実装でクライアントごとに料金が変わったりする場合、かなり億劫。
納得する・納得しないクライアントが発生する場合、2種類の集金方法が並走することになるので、全然楽にならない。一括集金の現状で問題も起きていないので今回のところはサブスクリプション方式をボツとした。
源泉徴収の対象外だった
ボツ...で、終わる予定だったのだけど、コーディングが源泉徴収対象にならないのをふと思い出してしまい、もう一度進めてみることにした。合わせて、面倒そうな事象を潰してみる。
特定商取引法の対象外だった
特定商取引法に対する色々を書かないとなーと考えていたけれど、消費者庁の作っているサイトを見たら「営業のため、または営業として契約するもの」が対象外になっていた。
特定のクライアントに対して支払いのツールとして共有し、一般の消費者には公開しないため、これに該当する?そもそも、うちの連絡先や住所はすでに伝えてあるので書く必要なさそう。
PayPal公式ドキュメントを頼る
PayPalのメリット、定期決済のキャンセル方法、経費計上のための書面引き出しなど、詳しく説明しようとすると大変だと思っていた部分がPayPal公式に色々書いてあった。
FAQから最終的にPayPal公式へ誘導することにした。これで、PayPalの使い方をスクショ貼って説明する必要がなくなった。
解除後の再契約を不可にした
よく考えたら、WordPressの定期メンテナンスは車検と一緒じゃないだろうか。車検の切れた車を再登録するのが困難なのは共感してもらいやすい事象。これを例にあげ再契約を不可にする。
プランを再考
さすがに1ヶ月は現実味ないので3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月で金額も設定し直した。12ヶ月だけが従来の振込みより安いのは、このシステムをお願いするにあたってのキャンペーンとした。
あとは事細かにFAQ書いたりして、とりあえず数社に投げた。どこか1社でも契約してくれたら今後も使う。ここまでやってダメなら、時代が追いついていないとし、今しばらくは請求書対応でいく。